読書感想文『スタンフォード式 最高の睡眠』
最近寝つきはよくて、寝起きもシャキっとしてはいるけれども、目覚めが悪い時の不快感は忘れられないので、今度寝起きが悪い時がきても対処できるように読んでみました。
西野精治:『スタンフォード式 最高の睡眠』読了しました。
睡眠は人生において「必要不可欠なもの」のひとつではある。しかし、もっと大事なのは睡眠は「ギフト」であるということだ。
本書を読み始めると、人生は3分の1が睡眠という事実がまず突きつけられる。
あとの3分の2が日常起きている時間にあたるわけだけども、人生毎日寝てればそれくらいの総量になるようなぁと、そこは納得。
そして、3分の1の睡眠が3分の2の活動をも支配していると言って過言ではないほど、睡眠と起きている時間は相関関係にあるとのこと。
最初の90分で決まる
睡眠の研究に携わり30年以上経過した著者曰く、眠り初めの最初のノンレム睡眠が、就寝時間の中で最も長く深い眠りであるとのこと。
それ以降、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しながら朝に向かっていくのだそうだが、最初に訪れる深い眠りこそがその日の睡眠の質を司っている。
最初の90分間のノンレム睡眠は、睡眠全体の中でもっとも深い眠りである。この段階の人を起こすのは非常に難しく、無理に起こすと頭がすっきりしない。ー中略ー寝る時間が無いなら絶対に90分の質を下げてはならない。
私は、大体23時くらいには布団について、すぐ寝つけるんだけども、夜中にトイレに起きる時がたまにある。そんな時は決まって、朝の目覚めがイマイチなんだよな。
トイレにおきたくなって、ノンレム睡眠中にもしかしたら起きているのかも・・・・
あと、電気付けっぱなしで寝落ちして途中で起きた時とかもね、朝の目覚めすこぶる悪い。
サーガディアンリズム
人間に限らず、他の生物にも備わっているのが24時間前後での体内時計。
地球が1周するのが24時間だからか、それに合わせた体内時計が体の中にすでに組み込まれているとのこと。
この影響もあってか、夜寝るのと日中で寝るのとは、睡眠時間が同じでも、質が全く異なるらしい。
このリズムもあってか、深夜まで働かざるを得ないタイミングにぶつかったビジネスパーソンほど、早々と寝てしまった方がいいらしい。
「もう午前0時。でも、どうしても資料を作らなければならない」といった夜が、あなたにもきっとあるはずだ。そんな夜でも、徹夜だけは避けて欲しい。私がおすすめするのは、眠気があるならまず寝てしまい、黄金の90分が終了した最初のレム睡眠のタイミングに起きて、資料作りにとりかかるという作戦だ。最初のレム睡眠も入れてわずか100分ほどしか寝ていないとはいえ、深く眠れていれば質は確保される。p108
地球に逆らうような寝方はするなってことだね。
理論上はそっちの方が生産性高いんだろうけど、実際寝始めちゃったら途中で起きたくないよね。
だから仕上げるまでやってから、幸福感に包まれて寝るタイプだな私は。
まぁ、深夜まで仕事してる時点で幸福感は無いけど。
土日の睡眠方
平日の寝不足を週末に寝溜めすることで、補うのはやっぱりよくは無いらしい。
ただ、平日より1〜2時間程度多く寝る分にはセーフなんだそうだ。
ただ、就寝時間は平日と同じにした方が良いのだそう。
人間の場合、起きてから14〜16時間経過したくらいの時に睡眠圧が高まり眠くなるらしい。
だから休みの時も、14〜16時間目覚めの時間を確保した方が、夜はすんなり寝れる。
まとめ
睡眠は深い眠りと浅い眠りの繰り返しであることは聞いたことあった。
けれど、眠り初めに訪れる深い眠りが、質の高い睡眠には一番大事だってことは知らなかった。
質の高い睡眠をするために、日中を過ごす。
日中を活発に過ごすために、質の高い睡眠をとる。
表裏一体?というよりどっちも表?みたいな関係性。
寝るのが楽しみになる本でした。