田舎僧侶の暮らし

けっこう長芋が好きな坊主のブログ

読書感想文『宝くじで1億円当たった人の末路』

 

 

完全に、この本のタイトルに惹かれて衝動的に図書館から借りてきました。ジャケ買いならぬ、ジャケ借りですね。

 

鈴木信行:『宝くじで1億円当たった人の末路』読了しました。

 

 

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いろいろな末路がある。



『宝くじで1億円当たった人の末路』というタイトルに惹かれて、借りてきた本だけれども、それだけの本というわけでもなく、いろんな末路があったよ。



その中でも印象に残っている末路は、

 

・癖で首をポキポキ鳴らし続けた人の末路

 

・電車で「中ほど」まで進まない人の末路

 

・8時間以上寝る人の末路

 

などなど全部で24の末路が読者を待ち構えている。

 

それぞれの末路に、解説者として、その道の専門家が出てくる。

 

その専門家と著者が対話しているスタイルが続いていく構成になっている。

 

いろんな末路があって、そんな専門家もいるの!と思うようなジャンルもあるから面白い。

 

著者との対話している構成の本とはいえ、所々勉強になるポイントもあるから、それもまた面白い。



 

自動車工場では、鋼板を加工し、溶接し、塗装し、内装品を取り付けて、と手順を踏んでクルマの形にしていきますよね。人間の睡眠も寝ている間に、細胞を修復する工程、記憶を定着する工程、免疫細胞が抗体を作る工程など、だんだんと体や脳を再生していく仕組みになっています。各工程はそれぞれ特徴的なタイミングで、時には並行して進みます。重要なのは、自動車が車種ごとにリードタイムが異なるように、睡眠も個人によってすべての工程を完成させる時間が異なることです。平均的には7〜8時間と言われていますが、当然個人差があって、3時間で全工程が完了する人もいます。中には一部の工程が不要な人もいるでしょう。こういう人は短時間睡眠でも全く問題がない。p215



私個人に至っては、睡眠時間が3時間なんてありえない。たまに単発で3時間とかショートスリープするときは、起きた後、頭がスッキリする感覚はある。

 

けれども、それが習慣化するようもんなら、もう眠くなるのは目に見えてるし、なんなら病むんじゃないかなぁ。寝なすぎて・・・



両足を前に出して、その足に向かって両腕を伸ばす姿勢。とか、開脚してその中心に両腕を伸ばす姿勢。

 

これは、ストレッチと言ったら、この姿勢をしない人はいないんじゃないかと思うくらい馴染みのある、ストレッチの姿勢。

 

それを真向法というらしく、それを編み出した人物がいるなんてこと考えたこともなかった。

 

 

真向法は、創始者である長井津先生が創案したものです。福井県の浄土真宗のお寺に明治22年、三男として生まれた創始者は、商売で身を立てようと上京。大倉財閥を一代で築いた大倉喜八郎に師事します。商売に励み、地位も財産も手に入れましたが、42歳の時に脳溢血で倒れ、半身付随になってしまいました。ー中略ー

経典の中にある「頭面接足礼」という言葉に出会います。古代インドの礼拝の一つで、両手を伸ばして掌で相手の足を受け、相手の足に自分の額をつけ、拝むことです。ところが手も足も硬く、曲げようにも曲がらない。ここで創始者は、「この体の硬さこそが脳溢血を引き起こした」と悟ります。p235



何気なくストレッチと言えば、この姿勢をストレッチの前半でやりがちな、そんな姿勢にも名前があって、創始者がいたことにまず驚いたね。



まとめ

 

「労働することで、退屈・悪徳・欲求の3つの悪から逃れられる」と、フランスの哲学者ヴォルテールは言っているそうですが、宝くじで億超え当選したら、働きたくなくなるよね。

 

宝くじで1億円当たったらどうしようか。こんな妄想は誰もが一度はしたことがあるはず。

 

私自身、そんな妄想してばっかりだから、この本が目につきました。

 

宝くじで1億円当たった人の末路はどうなったのか?

 

それはここでは言わないこととして・・・

 

それだけじゃない、いろんな末路を知れる内容になっていました。