【読了記録】メモの魔力/前田裕二
めちゃめちゃ売れているとうことで、読んでみたけども、売れている理由わかったかも。
前田裕二:『メモの魔力』読了しました。
発売元が幻冬舎、とnews picksのコラボで、編集者が箕輪厚介。この時点で、そうそうたる面々がこの本に携わっているんだなぁ~と思うと、そりゃ売れるわ!
著者の前田裕二さん、石原さとみさんの彼氏ということでも、一時期話題となったけれども、今はどうなんだろうね。
メモは備忘録のためではない。
私自身メモをとるときなんて、忘れてはならない仕事や、新しく覚える仕事がある時くらいで、日常でメモをとるなんて、買い物に行くとき何を買うかメモするくらい。
でもこのメモの取り方は、忘れないための記録としての側面でしかない。
著書でいうところのメモは、備忘録のためだけではない、「知的生産」のためのメモであるという。
そして、生産につながるメモの取り方の技術を、本書で紹介する内容になっていたので、詳しいことは本書を読んでもらうとして・・・・
ただ、キーワードとなるメモの取り方の技術として、①具体②抽象③転用の3つが挙げられている。
①で具体化した現象を②で抽象化することによって、全体を俯瞰する。そして汎用性を高めたうえで③でいろいろなものに転用できるようにする。という全体の流れは一貫していたかなと思ったよ。
この本の核心に迫るようなところではないけれども、印象にのこったところを紹介すると、
人は原則、「何を言うか」以上に、「誰が言うか」を指針に、誰かの主張に耳を傾けるかどうかを決めているので、まだ大きな実績を持ち得ない個人が、どれだけ良いことを言っても、なかなか相手に届きません。
であれば、戦略的に、まず、「誰か」になる必要があるわけですが、そのために最も大切なことが、他者を巻き込むことです。
自分一人でやれることには限界があるので、周囲をワクワクさせて、うまく取り込んでいく人が、実績を出し、「誰か」へと成長していきます。
では、どうすれば周囲を巻き込めるのか。それが、「言語」であり、ロジックです。
そう、このロジックを鍛えるためにメモが必要なのだそう。
自分とは何か?自分が本当に望んでいるものは何か?それを明らかにするときにもメモは役立ちます。
本書の冒頭でもお伝えした通り、今後、今まで人間がやっていた作業的な仕事のほとんどは、機械にタスクとして任せることができるようになっていくでしょう。
そうしたAI時代においては、機械に代替できないような人間らしい生き方をしている人、そして、人の中にある「感情」そのものに価値が集まるようになります。
そう、メモをすることで自分がどうありたいのか、メモが教えてくれるそうです。就活でよくやる「自己分析」は就職後も必要なようです。そうそう、著者自身は当時自己分析でノート30冊程書いたそう。私なんて1冊も書ききらなかったのに!圧倒的や。
まとめ
著者自身が、小学生くらいのときからメモを取りまくっていたというだけあって、どうやってメモしたら自分のためになるか、メモを書く上での技術的方法を紹介している本であった。
技術的方法を書いている本ではあったけど、それでも、いきなり書かれている方法でやってごらん。みたいな解釈も確かにできる。けれども、そんな方法に縛られずにとにかく書いてみてごらんという提示もあった。
メモに関係ない話になるけど、量より質だ!っていう人は意外と多いかもしれない。けれども、圧倒的「量」をこなさなければ「質」は生まれないという事を、この本は教えてくれたような気がしたな。
なんだか、この前読んだ0秒思考と似ている所があるかもしれない。とにかく書け!という所がね。